百日後に日舞の名取試験を受ける某

日本舞踊のお稽古に励む中年がお名取試験を受けるまでの記録

ご指導メモ(翔子ちゃんリスト追記事項)

先日、新宿御苑に行ってきました。 まだ梅や桜には少し早かったですが、松は美しかったです。

相変わらず、長唄「松の緑」のお稽古中です。 またこのリストへの追記です。 これを全部考えずに体現できるようになればいいだけなんだよな。 toramatsu.hatenablog.com

2.18 お稽古のご指摘

  • お扇子で指折り数える時振らない
  • 「春ごとに」お扇子は左から大きく左手は水平に
  • 「なおも〜」の左手大きく
  • 首の動きの音注意
  • 右前方に進む時扇子の先が進行方向
  • 止まって扇子を開ける時、上下だけでなく左右にも。客席に対して平行にする
  • 「深めに松の緑か」目線、足注意(図参照)

  • 巴回りの時の扇子は枝垂れた形で風にそよぐように揺らす
  • 「根上がりの」かがまずに伸びる
  • 「籬(まがき)にもるる」左手を外してから右手でお扇子動かす
  • 男踊りなので座る時も膝は割る
  • 「廓(さと)は根引きの別世界」目線注意(図参照)

2.26 お稽古のご指摘

【出だし】

  • 男踊りなので正座は拳一個分開ける
  • オキ(前奏)で立つ時はスーッと。よっこらしょ、は×
  • 中央に出てきて足かけて回って正面を向くところ、左手(鷲口)を後ろから持ってくる。その時、手先や肩でなく肩甲骨を動かす。
  • 「今年より」お扇子を回しながら右足出す時は足だけでなく体重移動も伴う

【大夫の歩き方】

  • 「外八文字」袖を胸にやる時、掌底から動かしてしまっているが、指先から。外す時も指先から
  • 手や首を動かすと安っぽくなるので、ほとんど動かさずに絶妙なニュアンスで
  • 袖の中の左手は袖の内側に手を付け、肘を張る(花魁は肘を張る。芸者は張らない)
  • 要返しの手がまだ×
  • 要返しの後の褄の取り方、上の方持って前にぐわっとやってから持ち上げる
  • 右手の角度、要返しのお扇子が水平になり客席に手の甲を向ける
  • 歩く時の首の角度注意。出す足の方に顎

【最後】

  • 「開き初めたる」意識は客席側。歩き始めも、途中背中を向ける瞬間も
  • 福を撒き散らすイメージ
  • 袖打ちの後の右手(扇子)は上げない、改めて上げてから、下げて上げる
  • 所作は丁寧に

名取試験まで、あと62日。

苦しさとおかしさと気恥ずかしさと

先週土曜のお昼は、日舞のお稽古でした。毎度たくさんのご指摘をいただき、自分としても気をつけるべきことで頭が一杯で、中々ブレークスルーできる気配はありません。もっと練習して、考えずとも体が動くようにせねばな〜

夜は、ずっと行きたかった日舞ワークショップ(以下WS)「あにちぶ」に初参加してきました!

www.instagram.com 中央が先生(手前)、右が私(奥)なのに、なお私の方が大きく見える不思議。どんだけ〜

このWSの主宰は、同じ流派の師匠の門下に通っていらっしゃる、ベテランの先輩で、日舞を基軸にパフォーマンス活動もされている方です。彼女がアニメの主題歌、いわゆる"アニソン"(ゲーム曲も含む)に日舞の振付をしたものを、当日の参加者が教わって踊る、というWSです。

最初はこの日の夜には落語を観に行こうかと思っていたのだけど、「あにちぶ」には参加してみたいとずっと思っていながらも行動に移せていなかったのと、この日の曲が、1月に参加したくてできなかった曲のアンコールだったので、これは神様が行けと仰ってるのだと思い、参加を決意しました。

曲は篠原涼子さんの「愛(いと)しさとせつなさと心強さと」です。ゲーム「ストリートファイター」の主題歌だそう。 ゲームはほとんど知らないですが、幼い頃に大流行した曲なので、イントロがかかった瞬間に歌い出せる程度には覚えているので、振付も覚えやすいかと思って参加。

恋しさと せつなさと 心強さと 2023

恋しさと せつなさと 心強さと 2023

  • 篠原 涼子 with t.komuro
  • J-Pop
  • ¥255

たまに自分でも振り付けをしてみたり、娘とK-POPを踊ったりもするのですが、やはり、知ってる曲の方が圧倒的に、振付を覚えたり表現がしやすいのですよね。

この日の参加者は私の他にもう1人、リピーターの方でした。竺仙と思しき綿紅梅の浴衣が、すっきり爽やかで素敵でした。 私は、踊り用ではない浴衣を着たのですが、太る前に寸法が合っていた物なので、裄も身幅も寸足らず、また、焦って着付けたら裾広がり(行灯と言う)になってしまい、、、動画を見たらものすごーく不格好で、恥ずかしかったです。 一応、赤と黒リュウ昇竜拳をイメージしたつもりでしたが、こんなことなら裄長の浴衣でダルシムになればよかった。

WS自体は、先生(先輩)が優しくわかり易く教えてくださるし、何度も繰り返してくださるので、これならいけるかな…と思ったのも束の間、曲がそこそこ早いので、覚えても覚えても、曲をかけるとほんの1フレーズで、前奏の出だし部分から1番が始まり、サビに辿り着くまでは、長い道のりでした。でも、大好きな曲だから、何とかサビまで行きたい!の一心で、頑張りました。 息も上がるし汗もかく、マスクで踊るので息苦しさもあり、中々の運動量。出だし〜1番のサビが終わった時には、達成感!

しかし、日舞経験者の私は、お稽古で踊ったことのある基本動作などもあったので、初回でも何とかついていって覚えられましたが、日舞未経験で踊られてる参加者の方はすごいと思いました。この日ご一緒した方も、インスタアカウントの動画に載ってる他の方々も、多くの方は未経験ではないかと思うのですが、先生の指導と皆さんの情熱の賜物か、WSの終了時には何とか形になっているのがすごいです。

気分爽快だし、また機会を見つけて参加しよう。知ってる曲の時に…

名取試験まで、あと69日。

筒井筒(つついづつ)の由来

前回のお稽古でお褒めに預かったのも束の間、やはり、まだまだ多くご指導を賜っています。 そろそろ飽きてきたし、別の曲のお稽古も挟みたいなぁ、なんて思い始めていたが、甘過ぎました。しっかり体に染み込ませないと。

まだコソ練はできておらず。

ご指導は、主にお扇子の扱い方や、重心や上体の角度などです。 お扇子は指の押さえ方や扱いなど、一目瞭然ですし、不慣れな扱いは、練習あるのみです。

特に、「要返し(かなめがえし)」という小技。お扇子の骨の支点にあたる「要(かなめ)」に指をかけて逆手に持ち替えるというものですが、これが下手で。確か最初に教わった曲にもあったのに、何年経っても下手。どんな曲にも頻出なので、さらりと滑らかにできるようになりたいものです。

体の重心などは、抽象的な表現も多く、少しの変化で、褒められ、正直、どれが正解でどれがまずいのか、今ひとつ分かっていない。 こんな感じ…

引用元: 「テレプシコーラ/舞姫」第1部第1巻 pp.56-57, 山岸涼子, 株式会社KADOKAWA MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ

ところで、「松の緑」には、こんな歌詞が出てきます。

比べごしなる筒井筒 振分け髪もいつしかに

師匠からは、廓の男女の駆け引き的な解説をいただいていたのですが、これ、伊勢物語からの引用だったんですね。

筒井つの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに 女、返し、くらべこし振分髪も肩すぎぬ君ならずしてたれかあぐべき

引用元: ちくまの教科書 > 国語通信 > 連載 > 古典を読む > 『伊勢物語』「筒井筒」を読む

久々に漫画を読み返すまで、気付きませんでした。私は高校から工業系だったこともあり、文系の素養が全然無いんですよね。高校課程の担任は古文の教授だったのにな。

引用元: 「なんて素敵にジャパネスク」第1巻 デジタル版 p. 44, 山内直美/氷室冴子, 白泉社文庫

大事なことはいつも漫画が教えてくれるナァ…

松の緑は、作曲は杵屋六三郎、作詞者は不明と言われていますが、伊勢物語から引用するあたり、それなりに教養のある人物だったのであろうと想像します。

「松の緑」の曲紹介はこちら。 toramatsu.hatenablog.com

名取試験まで、あと84日。

師匠のファンの誕生に立ち会った日

師匠のファンが生まれる瞬間に立ち会いました。 とは言っても、出産に立ち会ったわけではなく、すでに生まれて成人されている方が、師匠の芸を鑑賞してファンになられた瞬間に、偶然にも側にいたという、ただそれだけのことです。

文化庁の巡回公演事業というものがあります。

文化芸術による子供育成推進事業

巡回公演事業とは 文化庁が選定した文化芸術団体が、学校の体育館や文化施設でオーケストラ、 演劇等の巡回公演を行います。 本公演前に文化芸術団体が実施校へ赴き、 鑑賞指導や実技指導を行うワークショップでは、 公演の鑑賞や児童・生徒との共演をより効果的なものとすることができます。 普段授業などで使っている体育館が、 工夫次第で素晴らしい舞台へと変わっていく様子を体感することができます。

その一分野に「邦舞」、つまり日本舞踊があり、うちの師匠も参加されています。令和四年度(2022年)の秋には、関西の小中学校へ巡業されました。1週間で十校程度をバスで周り、その都度、学校の体育館に所作台含む大道具を設置・解体し、地方(じかた。生演奏)付きで、踊りや楽器の解説を込みで演技するという、気合の入ったプログラムです。

youtu.be

私は実家が関西なのですが、混雑期に移動するのが苦手で、盆暮れに帰省はしていなかったので、両親に顔見せがてら、師匠の舞台を観に行きました。 平日だったので1日休暇を取り、1日はリモートで仕事(いわゆるワーケーション)をし、往復を高速バスで移動して、中一日だけ宿に泊まる、1泊3日スタイル。

当日、バスで難波に着いてから、奈良に移動。奈良公園の芝生に、鹿が点々といるエリアを抜け、神社にお参りしてから、公演会場の中学校へ。山々が見える立地で、構内には生徒の詠んだ短歌が書かれた木簡が建てられていました。さすが、奈良。

鹿に挨拶してから会場に向かいました

会場である体育館に入ると、舞台の下に所作台が設置されて、屏風が立てられていました。前の方は自動席で、後ろの方、体育館から入ってすぐのエリアに、シートと椅子が並べられて、保護者・近隣の方向けの座席となっていました。 なぁんだ、最後部か、遠いな…と思いつつ、座席へ。少しすると、生徒さんの保護者らしき方々がいらっしゃりました。

生徒さんが入場し、いよいよ開幕。日本舞踊家の方が司会進行を務め、舞台装置や地方さんの演奏する和楽器、振付の解説などをなさっていて、私も知らないことがあったので勉強になりました。

そして、師匠の演目、長唄「浦島」。皆のよく知る、腰蓑に釣竿を持った、浦島太郎に扮した師匠が、二枚扇子を使って舞い、最後には玉手箱を開けてしまって老人になる、という展開。正直、普段はかぶりつきで最前列〜数列目で観ているところ、国立劇場でいうと最後列のさらにもっと後ろくらいの距離なので、見えにくくて少しがっかり。また、長唄は曲が長いので、終盤は生徒さん達も心無しがモゾモゾしていた。だよね…若い子は興味無いよね。

休憩に入った瞬間、私の隣にいらしたお婆様が、お連れの方に仰いました。 「いや〜すごかったねぇ、今の踊り!」 そうだろう、と内心鼻高々で聞いていたら、今度は私の方を向いて、

「すごかったですねぇ!」

せっかく話しかけていただいたので、「今の、私のお師匠さんなんですよ。今日は東京から観に来てます」と言うと、

「えーっ、すごい方に教わってはるんやねぇ」

「皆、今の方、この人のお師匠さんなんやて!」

「こんなええもんを、本物の芸を見せてもろて、この中学校に在学してる孫に感謝やわ!校長先生にも!」

と、いたく感激なさっていました。

それを見て、今度は私がちょっと感動。こんな体育館の、こんなに離れた座席からでも、いい演技を見たら人の心は動くんだ! やっぱり生で観るのはテレビで観るのとは段違いですよね。この日は地方さんもいらして生演奏だったので、なおさら。

でも、若い人にはやっぱりちょっと退屈だったかもしれませんね…というと、今度はその方の娘さん(息子さんが生徒さん)が、 「いえ、今日のあの子達の集中力はすごかったですよ!普段ならもっと早いうちからザワザワしますから。あの子達も、心に触れたのだと思います」 とのことでした。

お隣にいらしたお婆様、おもむろにメモを書き始めたかと思うと、紙を破って私にご連絡先をくださりました。あなたの連絡先も教えてください、今日の気持ちを後日贈るから、と。何と心のこもったご対応なのでしょう。

これは師匠にお伝えせねば。とはいえ、午前公演が終わったら、小休憩の後、すぐに午後の部なので、お時間も無いだろうし、ひとまずラインで。そうこうしているうちにまた校門のところで件のお婆様と娘さんにお会いして、同じくだりをひととおり伺いました。すごい熱量でした。笑

この数ヶ月前に、師匠が関西とは別の地方で公演をなさったことがあって、現地のお客様がすごく喜んでくださったと嬉しそうに話していらしたのですが、こういうことなのだなと、目の当たりにして実感できました。前情報ほぼ無くご覧になっていた、一期一会のお客様のハートを鷲掴みにした師匠も、一見の芸で心を震わせたお客様の感受性も、すごい。まだまだ足元にも及びませんが、かくありたい、と思った出来事でした。

【演目紹介】長唄「外記猿」(げきざる)

先日お浚い会(おさらいかい。勉強成果の発表会)で踊った、表題の演目についてまとめました。 「外記猿」は、「げきざる」と読みます。

長唄「外記猿」概要

まず、長唄というのは三味線やお囃子て奏でられる邦楽の一種です。一曲十数分から、長い物だと三十分程度に及びます。端唄(はうた)や小唄(こうた)は、長唄に比べると短く、三味線と唄で奏でられます。

歌舞伎事典:長唄|文化デジタルライブラリー

日本舞踊曲は長唄の他にも、清元、地唄義太夫、など種類がありますが、長唄が一番多いと思います(体感だと7割くらい)。

「外記猿」は、「外記節(げきぶし)」という、浄瑠璃を取り入れた長唄の曲調に乗せて、猿廻し(さるまわし)を主題に表現した曲です。外記節の猿だから、「外記猿」。

演目の説明はこのサイトがわかりやすいです。

長唄「外記猿(げきざる)」歌詞と解説 │ 俺の日本舞踊

外記節」は江戸時代初期に活躍した薩摩外記(さつまげき)という浄瑠璃師が創始した流派ですが、やがて長唄に吸収されました。

「外記猿」は、長唄中興の祖と言われた10代目杵屋六左衛門(1800-1858)が、外記節の再興を画して作った四部作(外記節石橋(しゃっきょう)、外記猿、傀儡師、翁三番叟)のうちの一つです。

同じ伝統芸能の猿回しものでは、狂言に「靱猿(うつぼざる)」という物があり、またそれを歌舞伎舞踊化した同名の演目もあります。年代からすると、靱猿も外記猿も、舞踊演目として確立された時期は似通っていそうです。同名の靱猿はもちろん、外記猿にも、狂言演目の台詞が歌詞に多用されています。

「松の葉越しに月見れば」

「猿と獅子とは御しゅしょのもの」

「俵を重ね面々に 楽しうなるこそめでたけれ」

長唄(踊りでなく、三味線と唄のほう)のお稽古をされてる方にとっては、練習曲としてもポピュラーなようです。 私も、十数年前に師匠にお稽古をしようとお声かけいただいた時に、聴いたことある!好きなやつだ!と思いましたし、今回お浚い(おさらい)会で踊った時も、何人かの方に、この曲が大好きだと声をかけていただきました。

いい曲なんですよね〜♪前奏の三味線を聴いただけで、シビれます。 ご存知ない方は下記のYouTubeでご視聴ください。


www.youtube.com

猿回しについて

猿回し芸(猿廻し、猿曳きとも言う)は、古くは室町時代から始まったそうです。厩(うまや)に猿を繋いでおくと、馬が落ち着いたということから、武家の間で、馬の健康を願って猿回しに門付芸をさせる風習があったのだとか。江戸時代、猿回しを始めとする多くの大道芸は、被差別部落の人間、つまり、士農工商の外と言われる、エタ非人の身分の人が担っていたそうですが、意外と武家屋敷の敷地内には入れたのですね。もちろん、座敷には上がらず、玄関先や厩近辺だったのでしょうが。

その後、近代まで残り続け、戦後に芸能伝承の存亡の危機がありましたが、現代でも、山口県光市や栃木県日光市などで細々と続いています。猿回しの喋りと猿の動きを組み合わせた、コントのような芸はもちろん、棒に上らせててっぺんで芸をしたり、台から台へ飛び移ったりするアクロバットは猿の得意とするところですが、その昔は、猿狂言、猿芝居と言って、猿を役者に見立てて狂言や芝居の演目をしたりもしたようです。

平成に一世を風靡した日光猿軍団が閉鎖する際には、太郎・次郎で有名な村崎太郎氏(周防猿まわしの会)が、ライバルながら事業を受け継ぎ、今では表記を少し変えて、日光さる軍団として運営されています。過去には海外から動物虐待と批判された向きもあったようですが、猿回しというのは、子猿が赤ちゃんの頃から世話し、心を通わせながら根気強く芸を仕込む必要があるので、ペット以上我が子未満の愛情をかけているのではないでしょうか。

おさるランド[日光さる軍団] | |おさるのエンターテイメントパーク|栃木県

私も実際に日光に足を運んで芸を見てきましたが、猿回し(人間)とお猿の息が合った芸は、痛みを与えて仕込むだけではない、生き物として通じ合った上での、訓練の賜物だと感じました。

日本舞踊演目としての「外記猿」

話を日本舞踊の演目に戻します。

外記猿は、子猿を背中に背負った流しの猿回しが、お屋敷から呼ばれて門付芸(かどつけげい)をするという演目で、猿回しとして踊りながら、途中、子猿になりきったりします。子猿は実際に何かを背負ったり、子猿役の人が出ることはなく、あくまで背負っている「つもり」、つまり演技です。師匠からは、そこにいるはずの子猿に、愛情を持って接するよう、繰り返し注意を受けました。 (ちなみに、狂言の「靱猿」では、子猿役の人がいます。子役の初舞台などで演じることも多いようです。)

私は、長年お休みしていた日舞のお稽古を再開した折、この「外記猿」と、もう一曲「越後獅子(えちごじし)」については、必ずもう一度お稽古をつけていただきたいと思っていました。曲も好きだし、昔教わっていた当時、踊っていてとても楽しかったので。 ただ、体力のいる演目でもあります。立ったり座ったり、テンポよく足を踏み替えたり、小猿らしくピョコピョコ跳んだりといった動きがあるので、いつもお稽古終わりは汗だくで、息が上がっています。中年に差し掛かって久々のお稽古だったので、足の筋を傷めたりもしました。 toramatsu.hatenablog.com

日本舞踊の演目は流派によって振付は異なりますが、古典演目の場合、元の振付は一つですし、世界観は同じなので、自ずと振付も似通ります。YouTubeで何種類かの動画を拝見したところ、他の流派でもやはり同様でした。

外記猿をイメージした絵を描きました。

日本舞踊ではお扇子だけでなく、小道具(※)を使うことが一般的ですが、外記猿でも2種類の小道具を使います。

※小道具…踊り手(立ち方)や後見(こうけん)が舞踊の中で持ったり、舞台に置いて使う道具。傘、手拭、鼓など、様々。演目によって使う道具は定式(じょうしき)として決まっている。舞台装置を大道具と言うのに対し、小道具と言う。

まず、鞭(むち)。 とは言っても、革の鞭ではなく、細い竹の棒です。これで地面をピシピシ打つことで、猿に合図をするのです。扱い自体が特に難しいものではないのですが、私は普段のお稽古では稽古用の木の棒をお借りしていたので、下浚い(したざらい。リハーサルのこと)と本番でだけ、触りました。稽古用の棒より断然細いので、手の形に気をつけるよう、師匠からは指摘を受けました。

次に、四つ竹(よつだけ)。 これは文字通り、四つの竹片からなる打楽器で、大きな竹を縦に、細長い板状に切った物を左右の手に二つずつ持ち、カスタネットのように鳴らします。竹なので、湾曲していて、断面は弧を描いています。この弧を中表というか、外側を合わせて持つことで、カスタネット状になるのです。

四つ竹の断面 → )(

学童用のカスタネットだとゴムがついているので楽なのですが、四つ竹は手のひらと指で圧迫して持つだけなので、取り扱いを誤ると手から落ちますし、開閉は自分の手の使い方で調節する必要があります。これが、音を出すのに一苦労で。 一応、鳴るは鳴るのですが、音が小さい、きれいに響かない、竹の面が滑ってゴリッと鳴ってしまう、などのトラブルは日常茶飯事です。本番直前まで苦心しましたが、同じ師匠の下でお稽古している方に、大学で日本舞踊を学ばれている方がいらっしゃり、その方が持ち方のコツなどを教えてくださったので、随分マシに扱えるようになりました(本番も、その方の私物の四つ竹をお借りしました)。 四つ竹は、江戸時代の大道芸人門付芸人が使った他、琉球舞踊でも使われてきたそうです。

長唄の曲構成(例: 外記猿)

長唄は通常、何回かの間奏を挟みつつ、曲調が変わります。「外記猿」では、外記節一辺倒という訳ではなく、途中、飛騨踊りなどもあり、踊りでは6つのパートがありました。鞭を持って登場、お扇子踊り、四つ竹、手踊り(お扇子も道具も持たない踊り)、お扇子×2。最初が標準だとしたら、途中は一旦スローテンポになり、終盤はまたアップテンポになり、盛り上がって終了!と言った具合です。

間奏では、後ろを向いて小道具を持ち替えたり、束の間の休息をしたりします。また、今回は素踊り(※)でしたが、衣裳付き(※)だと、途中で衣装を替える演目もあります。一旦舞台袖に引っ込んで着付けをする場合もあれば、片肌脱ぎをして内側の着物を見せるなど、様々な様式があります。その場合、いくら早業といっても多少の時間はかかるので、三味線の演奏で時間を稼ぐのです。(きっかけで外側の着物を剥ぐ「引き抜き」は歌の途中で一瞬で変わるので、この限りではありません。)

※素踊り…衣装をつけずに踊ること。通常、男性は紋付袴に、自前の髪。女性は紋付の着物に、前割れに結った鬘(かつら)をつけるのが定式。今回は小さな勉強会だったので、鬘はつけず、化粧も通常でした。

※衣装付き…衣装、鬘(かつら)、化粧をした状態。

曲調・テンポが変わる理由については、演出上、抑揚をつけるという目的もですが、十数分以上も舞台上で1人で踊り切るので、休憩も兼ねているのだろうと思っています。外記猿は概ね17〜18分程度ですが、老若男女問わず、この時間を精力込めて踊ったら、充分疲れます。

外記猿 役作りのために

まず、現代ではあまりポピュラーでない猿回しという職業を理解するために、猿回しや、江戸時代の風俗関連の書籍を多く読みました。このエントリの末尾に参考文献を載せているので、そちらをご参照ください。図解のものが分かりやすかったです。

また、前述の通り、YouTubeで他所の流派の先生方の動画が上がっているので、それらを鑑賞して、演目の世界観を掴みました。 師匠からは、国立劇場の資料館にあるという映像資料を観ることを勧めていただいたので、お浚い会までに観るつもりだったのですが、間に合わず。

代わりと言っては何ですが、日光に猿回しを見に行ったのは良かったと思います。書籍で得た知識や想像だけでない、実際の猿回しと子猿の関係性を観察したことで、背景の考察が深まり、演技に活かせたと思います。

おさるランド[日光さる軍団] | |おさるのエンターテイメントパーク|栃木県

「お猿の学校」は先生役の猿回しとお猿達のコント。女性の猿回しが活躍されているのも日光さる軍団の特徴。

子猿とのふれあいコーナーにて。温かい、子猫みたいな抱き心地に相好を崩す筆者。

あとこれは、「外記猿」には直接は関係無いのですが、お猿さんを祀っている、赤坂の日枝神社にお詣りに行きました。狛犬や阿吽像の代わりにお猿さんの像。絵馬やお祭りの山車、御守りにも、お猿さん。写真を撮っておいたのは、後に絵を書いた際に資料として役立ちました。

皇城の鎮 日枝神社 | トップページ 日枝神社の入口に鎮座している、烏帽子に狩衣をお召しになったお猿さん。反対側には、子猿を抱き、三番叟鈴を持った母猿がいる。

日枝神社の絵馬、猿づくし!唯一、祭の山車は猿ではないが、鶏を象っていることから、申酉を表しているのではないかと思われます。

赤坂日枝神社の「神猿(まさる)」守。水天宮でいただいた、芸能の神様・弁財天の御守りと一緒に。背景のお扇子(飾り用)の、三番叟の猿はまさに外記猿の猿のイメージにぴったり。

勉強した感想

十年以上振りに外記猿のお稽古に臨むにあたって、最初は、とにかく体力勝負だ!という気持ちでした。しかし、お稽古を重ねるうちに、ただ体力に任せて踊るのではなく、シンプルに小ざっぱりと見せること、お客様に楽しんでいただけることに意識を向けられたかと思います。

振付を覚えるにあたり、昔教わった振付をメモ帳に図解していたこともあり、結構覚えていたのですが、新たに教わり直した振付は、基本は同じものの、ところどころ、昔教わったのと違ったので、咄嗟に混乱してしまうこともしばしばありました。動きが多めな振付ではバタバタしたり、体幹の弱さを露呈して情けない思いをしたことも。これは引き続きの課題です。

師匠からは、毎度のお稽古で、とにかく「軽く、すっきり踊って」と、しきりに指摘されました。私の踊りがよほど、力が入っていて、クセが強かったのかなと思います。あと、かわいくね!とも…余裕が無く、真剣に取り組んでいる時ほど、殺気だった表情になってしまうようです。

表現の小慣れなさ、音と間の合わなさは、お浚い会の直前まで、自分でもしっくり来ていなかったのですが、ギリギリに追い込み自主稽古をしたことで、何か掴めた気がします。

「外記猿」はおめでたい踊りですし、プロの舞踊家のコンクールや、神社の奉納舞として踊られている動画も見たことがあるので、今後どこかで踊る機会があったら踊ってみたいと思っています。

参考文献・音源

  1. "日本舞踊ハンドブック改訂版", 藤田洋 著, 三省堂, 2010
  2. "愛猿奇猿 猿回し復活の旅", 村崎修二編著, 解放出版社, 2015
  3. "図説 江戸大道芸事典", 宮尾與男, 柏書房, 2008, pp.214-227
  4. "千五郎の勝手に狂言解体新書", 茂山千五郎, 春陽堂書店, 2021, pp.94-97
  5. "猿まわし千年の旅", 村崎義正, 築地書館, 1991
  6. "乞胸 江戸の辻芸人", 塩見鮮一郎, 河出書房新社, 2006
  7. "大江戸復元図鑑〈庶民編〉", 笹間良彦 著画, 遊子館, 2003
  8. "浮世絵でわかる!江戸っ子の二十四時間", 山本博文監修, 青春出版社, 2014
  9. "新定番 芳村伊十郎 長唄全集8", 日本コロムビア, 1998
  10. "日本聴こう!〜伝統音楽特選集", 日本コロムビア, 2011

【おまけ】お扇子の絵付け

本来なら”天地金”のお扇子を使うのが定式だけど、お浚い会だし、遊んでみてもおもしろいんじゃない?という師匠のご提案で、自分でお扇子に絵柄と文字を描いてみました。このブログのタイトルの写真がそうです。

猿廻しだからといって猿をそのまま描くのでは不粋だし、振付に登場する小道具をワンポイントで描くのが、さりげなくていいのではないか、ということで、烏帽子(えぼし)と御幣(ごへい)を。烏帽子は、赤坂日枝神社の山車から拝借して、前後に長い金烏帽子に。画面が白っぽくなったので、引き締めるため、御幣の持ち手を黒漆のものにしました。

左側に書いた文字は、歌詞からの抜粋。あまり字が大きいと、ご覧になったお客様の気が散るかな?と迷ったけれど、先輩の、おめでたい文言ならいいんじゃないか、という一言に背中を押されました。

「千秋萬歳(せんしゅうばんざい)」

「楽し不(ふ)な(那)るこそ(曽) 目出度け(介)れ」

…なのですが、さいごの”れ”を、まちがって”る(類)”にしてしまっていることに、終わって数日経ってから気付きました。かな辞典のページが隣だし、形も似てたから、間違えてしまった。恥ずかしい…

もっと水墨画を上手く描けるようになりたいな〜と思いました。

【おまけ】衣装について

本番当日の衣装のこと。着物は身幅たっぷりの色留袖で見栄え上々。後見帯と抱え帯は師匠のものをお借りして、申し分無し。着付けは着付け師の先輩にお願いしたので、バッチリ。化粧は…舞台用ファンデーションに、粉を叩いた。目尻の紅は、下手だけどまぁまぁ。

さすが三善。水で伸ばして使いやすく、崩れにくくてよかった。

最悪だったのが、髪型です。

私は普段ベリーショートなので、本番に向けてオールバックをするべく、前髪を長めにしていました。宝塚歌劇団の男役のような、バチっとしたオールバックが理想。当日は、カーラーを巻いてドライヤーをかけ、グリースとジェルを駆使して、ガッチリセット。したはずだったのですが… 朝から小道具を運んだり、会場設営したりと作業をしているうちに、汗をかき、乱れ… 出番の頃には、前髪がほぐれ、触覚のように、ピョン!と、毛束が落ちてきました。踊りながら直すわけにいかない。が、ずっと顔に髪の毛が落ちた状態にするわけにもいかない。結局、苦し紛れに首を振って前髪をどけようとしましたが、針金のように強い私の髪は、顔面に降り続けたのでした。

もう次からはオールバックなどと言わず、立役(たちやく。男踊りのこと)なら、普段の、短めツーブロックで前髪を立ち上げよう。女形なら、前髪は伸ばして結おう。

当日の私。一番動きが激しいシーンの直前で、緊張のあまり、顔が強張っている。

グリース。生まれて初めて使った。ポマードだと匂いが気になりそうだったのと、油性だと落とすのが大変そうなので、これにしました。

おだてられれば木に登る

今日のお稽古では、師匠にお褒めに預かりました。 歩き方も踊りも、すごくすっきりして、見違えた。素踊りで舞台に立ってもいいんじゃないかと思ったくらい。だ、そうです。 うへへ、褒められた!

でも、実は、自覚は無いんだよな… 自分的には、前回とやってること、変わらないんだよな。 ということは、再現性はなく、次回のお稽古では、あれっ、やっぱりそんなに良くもないかも?て、なっちゃうんじゃないかな。

バレエを習っている娘も、たまにこういうことがあるらしい。自分としてはいつも通りなつもりなのに、突然先生から、そう、それ!と言われて戸惑う、という。 自覚は無いなりに、今日の感覚を大切にしよう。

今日受けた注意は、以下です。

  • お扇子の持ち方が浅い。親指で要(かなめ)を押さえ、10本の骨の真ん中に中指がハマること
  • 握って持つ時も浅い。親指と人差し指で親骨を持ち、要は薬指で押さえること
  • お扇子を水平に持つ時、肩を引き、手は少し前に。腕から手首までをまっすぐ伸ばす。親指と人差し指で親骨を持つ
  • 出だしで両手を揃えた時、少し止まってから手を戻す
  • 「千たび迎うる」指折り数える仕草はお扇子から落ちる水滴を左手で受け止める気持ちで
  • 「春毎に」〜「なおも」の間で足踏んでお扇子を被せる振付、上からではなく、横から被せる
  • 「廓は根引の」しっかり右を見る
  • 投げたお扇子はキャッチしに行くのではなく、自然に手の内に返ってくるように
  • 「老となるまで末広を」お扇子を杖に見立てるので持ち方注意。お爺さんなのでヨタヨタあるいてヨロヨロ座ること

ますますリストが長くなるな…

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ところで、稽古着問題について、先日のエントリで言及しましたが。

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その後、仕立てをお願いしていた東レシルックの色無地が届いたので、それを着ようかとも思ったが、せっかくのおニューなので、取っておくことにしました。今日は年末年始の自主練でも着た、そこそこ身幅に余裕のある江戸小紋。ネットで見た時、紺の道長取江戸小紋ですっきりして気に入ったのに、届いてみたら八掛がピンクなのが気に入らない。八掛を変えてもらう前に洗い張りに出して、寸法からして仕立て直してもらおうかと思っているので、取り敢えず汗をかいてもいい候補なのです。

この着物です。

図書館で借りた本より。「籬(まがき)にもるる」「籬(まがき)」って、これのことか。

引用元: "図説 吉原遊廓のすべて", 双葉社, 2022, p.66

名取試験まで、あと92日。

足底筋膜炎になった時のこと

まず始めに、運動や日常生活で身体に異変を覚えた方は、必ず医療機関整骨院で専門家の診断を受け、治療方針に従ってください。

私の経験や、購入したグッズががどなたかの役に立つかもしれないのと、自身の備忘のために、記録・紹介しておきますが、あくまで上記を前提とした参考情報です。

日舞のお稽古で「越後獅子」(5月)と「外記猿」(11月)を勉強していたそれぞれの時期に、左足の足底筋膜炎を発症しました。どちらの演目も、立ったり座ったり、テンポよく足を踏み換えたりと、多少足への負担を伴う振付です。

最初の違和感は、土踏まずがピンと突っ張っている感じでした。足を反らせると土踏まずの筋がピンと張る、そこが、糸電話のように、強いテンションで張り詰めている感覚。そうこうしているうちに、母指球周辺と踵側の筋が張り始め、みるみるしこりができ、熱を持つようになり、終いには、単純な歩行の体重移動すら苦痛に感じました。在宅勤務だったからよかったものの、通勤が必要だったら、ちょっと生活への支障が大き過ぎたかもしれない、という程度には痛みを覚えました。

一度目の発症時は、そこまで症状が出た時点で、Webで検索して「足底筋膜炎」という傷病を知り、整骨院の予約を取りました。二度目は、既に経験があって分かっていたので、痛みが出てきた時点で予約を取りました。

そもそもがひどい扁平足・外反母趾で、数年前に体重が一気に増加したこと、しばらく運動から遠ざかっていたのに俄かに始めたことも遠因となっていた模様でした。

柔道整復師の方に言われたことは下記です:

  • 運動習慣自体は良いことなので、止める必要は無いが、適切なケアをするべき
  • 日舞の稽古はトリガーだが、日常生活の歪みも関係している可能性あり
  • 土踏まずから踵、アキレス腱、ふくらはぎ、ハムストリングスまで繋がっている。それらをよくストレッチすること
  • 足裏でスーパーボールをコロコロ転がしたり、前屈をするのが良し
  • 後脛骨筋(こうけいこつきん)の力が弱いので足のアーチが潰れている
  • アーチを使うには、足指ジャンケンやタオルをニギニギする他、青竹踏みも有効
  • 炎症を起こしているので、稽古後は都度、アイシングをするべき。バケツに氷水を張って、感覚が無くなるまで浸けること。できればふくらはぎ、難しくても足首より上までは浸けるべき
  • ビ○ケンシュトックはあまりお勧めできない
  • 整体(マッサージなど)は保険が効かないが、怪我をした具体的な日時とシチュエーションが分かれば、健康保険を利用した治療が可能(圧倒的に安い)

言われてみれば、小学生の頃から外反母趾が酷く、母指球に体重をかけると痛いので、足の外側に体重をかけがちだった。そのせいで、浮指にも、O脚にもなっていたと思います。整骨院に通ってからは、歩く時にも、足指を着地させるようにして体重をかけ、歩行するように意識しています。30年以上、足指をほぼ使わずに歩いていたので、足指を意識することで、足裏のアーチを使い、育てている感覚があります。

次に、上記アドバイスを受けて買った物も紹介します。

まず、ストレッチ用グッズのセット。大きいスーパーボールは足裏でコロコロするのに良い。バレエを習っている娘も、足のクールダウンによくスーパーボールを使っています。また、ボールはいろんな方向に転がるので力の掛け方にコツが必要だったが、ローラーは多少力の掛け方が雑でも、まっすぐ転がってくれるので楽です。トゲトゲボールは不使用。

次に、青竹。これはただ竹を切って面取り・磨きを入れただけのものに見えますが、土踏まずにジャストフィットです。効果のほどは知りませんが、気持ちいいので、怪我していない人にも普通にオススメ。うちの家族も喜んで使っています。

足底筋膜炎対策のインソール。これは柔道整復師に言われた物ではないが、自分で買って少し痛みが緩和されたように感じたので、紹介しておきます。

シリコンバケツは畳めるので、コンパクトに収納可能。稽古終了後、コンビニに氷を買いに行ってアイシングしてみましたが、今の季節は寒いから億劫だな。

最近でも時々痛みが出てきます。今のところは足を休めて対処しているけど、もっと出てくるようであれば、また整骨院で見てもらいつつ、根本的な原因にアプローチしたいと思います。寒いので気をつけねば。

 

名取試験まで、あと93日。