足底筋膜炎になった時のこと
まず始めに、運動や日常生活で身体に異変を覚えた方は、必ず医療機関や整骨院で専門家の診断を受け、治療方針に従ってください。
私の経験や、購入したグッズががどなたかの役に立つかもしれないのと、自身の備忘のために、記録・紹介しておきますが、あくまで上記を前提とした参考情報です。
日舞のお稽古で「越後獅子」(5月)と「外記猿」(11月)を勉強していたそれぞれの時期に、左足の足底筋膜炎を発症しました。どちらの演目も、立ったり座ったり、テンポよく足を踏み換えたりと、多少足への負担を伴う振付です。
最初の違和感は、土踏まずがピンと突っ張っている感じでした。足を反らせると土踏まずの筋がピンと張る、そこが、糸電話のように、強いテンションで張り詰めている感覚。そうこうしているうちに、母指球周辺と踵側の筋が張り始め、みるみるしこりができ、熱を持つようになり、終いには、単純な歩行の体重移動すら苦痛に感じました。在宅勤務だったからよかったものの、通勤が必要だったら、ちょっと生活への支障が大き過ぎたかもしれない、という程度には痛みを覚えました。
一度目の発症時は、そこまで症状が出た時点で、Webで検索して「足底筋膜炎」という傷病を知り、整骨院の予約を取りました。二度目は、既に経験があって分かっていたので、痛みが出てきた時点で予約を取りました。
そもそもがひどい扁平足・外反母趾で、数年前に体重が一気に増加したこと、しばらく運動から遠ざかっていたのに俄かに始めたことも遠因となっていた模様でした。
柔道整復師の方に言われたことは下記です:
- 運動習慣自体は良いことなので、止める必要は無いが、適切なケアをするべき
- 日舞の稽古はトリガーだが、日常生活の歪みも関係している可能性あり
- 土踏まずから踵、アキレス腱、ふくらはぎ、ハムストリングスまで繋がっている。それらをよくストレッチすること
- 足裏でスーパーボールをコロコロ転がしたり、前屈をするのが良し
- 後脛骨筋(こうけいこつきん)の力が弱いので足のアーチが潰れている
- アーチを使うには、足指ジャンケンやタオルをニギニギする他、青竹踏みも有効
- 炎症を起こしているので、稽古後は都度、アイシングをするべき。バケツに氷水を張って、感覚が無くなるまで浸けること。できればふくらはぎ、難しくても足首より上までは浸けるべき
- ビ○ケンシュトックはあまりお勧めできない
- 整体(マッサージなど)は保険が効かないが、怪我をした具体的な日時とシチュエーションが分かれば、健康保険を利用した治療が可能(圧倒的に安い)
言われてみれば、小学生の頃から外反母趾が酷く、母指球に体重をかけると痛いので、足の外側に体重をかけがちだった。そのせいで、浮指にも、O脚にもなっていたと思います。整骨院に通ってからは、歩く時にも、足指を着地させるようにして体重をかけ、歩行するように意識しています。30年以上、足指をほぼ使わずに歩いていたので、足指を意識することで、足裏のアーチを使い、育てている感覚があります。
次に、上記アドバイスを受けて買った物も紹介します。
まず、ストレッチ用グッズのセット。大きいスーパーボールは足裏でコロコロするのに良い。バレエを習っている娘も、足のクールダウンによくスーパーボールを使っています。また、ボールはいろんな方向に転がるので力の掛け方にコツが必要だったが、ローラーは多少力の掛け方が雑でも、まっすぐ転がってくれるので楽です。トゲトゲボールは不使用。
次に、青竹。これはただ竹を切って面取り・磨きを入れただけのものに見えますが、土踏まずにジャストフィットです。効果のほどは知りませんが、気持ちいいので、怪我していない人にも普通にオススメ。うちの家族も喜んで使っています。
足底筋膜炎対策のインソール。これは柔道整復師に言われた物ではないが、自分で買って少し痛みが緩和されたように感じたので、紹介しておきます。
シリコンバケツは畳めるので、コンパクトに収納可能。稽古終了後、コンビニに氷を買いに行ってアイシングしてみましたが、今の季節は寒いから億劫だな。
最近でも時々痛みが出てきます。今のところは足を休めて対処しているけど、もっと出てくるようであれば、また整骨院で見てもらいつつ、根本的な原因にアプローチしたいと思います。寒いので気をつけねば。
名取試験まで、あと93日。