百日後に日舞の名取試験を受ける某

日本舞踊のお稽古に励む中年がお名取試験を受けるまでの記録

おだてられれば木に登る

今日のお稽古では、師匠にお褒めに預かりました。 歩き方も踊りも、すごくすっきりして、見違えた。素踊りで舞台に立ってもいいんじゃないかと思ったくらい。だ、そうです。 うへへ、褒められた!

でも、実は、自覚は無いんだよな… 自分的には、前回とやってること、変わらないんだよな。 ということは、再現性はなく、次回のお稽古では、あれっ、やっぱりそんなに良くもないかも?て、なっちゃうんじゃないかな。

バレエを習っている娘も、たまにこういうことがあるらしい。自分としてはいつも通りなつもりなのに、突然先生から、そう、それ!と言われて戸惑う、という。 自覚は無いなりに、今日の感覚を大切にしよう。

今日受けた注意は、以下です。

  • お扇子の持ち方が浅い。親指で要(かなめ)を押さえ、10本の骨の真ん中に中指がハマること
  • 握って持つ時も浅い。親指と人差し指で親骨を持ち、要は薬指で押さえること
  • お扇子を水平に持つ時、肩を引き、手は少し前に。腕から手首までをまっすぐ伸ばす。親指と人差し指で親骨を持つ
  • 出だしで両手を揃えた時、少し止まってから手を戻す
  • 「千たび迎うる」指折り数える仕草はお扇子から落ちる水滴を左手で受け止める気持ちで
  • 「春毎に」〜「なおも」の間で足踏んでお扇子を被せる振付、上からではなく、横から被せる
  • 「廓は根引の」しっかり右を見る
  • 投げたお扇子はキャッチしに行くのではなく、自然に手の内に返ってくるように
  • 「老となるまで末広を」お扇子を杖に見立てるので持ち方注意。お爺さんなのでヨタヨタあるいてヨロヨロ座ること

ますますリストが長くなるな…

toramatsu.hatenablog.com

ところで、稽古着問題について、先日のエントリで言及しましたが。

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その後、仕立てをお願いしていた東レシルックの色無地が届いたので、それを着ようかとも思ったが、せっかくのおニューなので、取っておくことにしました。今日は年末年始の自主練でも着た、そこそこ身幅に余裕のある江戸小紋。ネットで見た時、紺の道長取江戸小紋ですっきりして気に入ったのに、届いてみたら八掛がピンクなのが気に入らない。八掛を変えてもらう前に洗い張りに出して、寸法からして仕立て直してもらおうかと思っているので、取り敢えず汗をかいてもいい候補なのです。

この着物です。

図書館で借りた本より。「籬(まがき)にもるる」「籬(まがき)」って、これのことか。

引用元: "図説 吉原遊廓のすべて", 双葉社, 2022, p.66

名取試験まで、あと92日。